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1学期終業式

2017.07.20

校長先生

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1学期終業式が体育館で行われました。
中学1年生から高校3年生まで全校が参加し、今年度の表彰と合わせて、今後の関東・全校大会へ勝ち進んだチアリーディング部、水泳部の壮行式も行われました。

以下、校長講話を掲載いたします。
2017年度が始まって三ヶ月、今日で一学期が終了します。今年度は、中学生・高校生、併せて379名の皆さんが入学しました。中高の1年生の皆さんも、最近では、すっかり学校生活にも慣れ、それぞれに中学生らしく、そして高校生らしくなってきていることをたいへん嬉しく思っています。さて、今日は夏休みに入るにあたり、この間、私が気になったことについて一つだけお話しをします。
それは、AI人工知能の急速に発達の中で、今後私達の生活はどう変化していくのだろうかということです。
先日、史上最年少で将棋の連勝記録を塗り替えた中学生棋士の藤井 聡太四段のことが話題となりましたが、29連勝で惜しくも連勝がストップしてしまいました。実は、この藤井四段も少し前までは、「序盤・中盤力」に弱いという決定的な弱点がありました。しかし、彼はこの1年あまりの中で将棋ソフト(人工知能)を使って訓練に訓練を重ね、急激に弱点を克服し、さらに今では常識を覆すような「新感覚の手」を身につけるようになったとのことでした。
もう一つ、時を同じくして将棋の話題では、最後の電脳戦といわれた、ポナンザという人工知能対プロ棋士の対局がありました。結果は、AIポナンザが勝ちました。このとき、ポナンザの制作者である山本一成さんという方がインタビューに答えていました。山本さん自身も東京大学の将棋部に所属し、アマチュア五段、プロだと七段位の実力者であるとのこと、その山本さんは、大学卒業後、プログラミングの会社に就職しました。そこで、将棋ソフトを手がけるようになり、やがてこのポナンザを作ったとのことでした。出来たばかりポナンザは、実はメチャクチャ弱かったそうです。しかし、徐々に情報量を増やしていくうちに、作った本人も予想できないような進化を遂げ、強くなっていったとのことでした。そのインタビューの中で、制作者である山本さん自身が『ポナンザは、一体どこまで進化していくか判らなくなった。』と応えていたのがとても印象的だったのと同時に、制作者本人が予測できなくなっていることに、少し恐ろしいなという思いも湧き起こりました。
さて、こうしたAIの発達というものは、今後、私達の社会にどんな影響を及ぼしていくのでしょうか。すでに、AIは、知らず知らずのうちに私達の生活の中に急速に入ってきています。たとえば、皆さんの中にも『iPhone』を使っている人も多いと思いますが、「siri」という音声アプリもAIです。お掃除ロボットの『ルンバ』、さらには、様々な家電やクルマなどにもAIが使われるようになってきています。最近の変わり種では、『大喜利』ができるAIも開発されているとのことで、毎週日曜日、夕方5時半からの『笑点』に、AIが登場し、座布団10枚を獲得するなどという、笑えて・笑えない話しも現実に近い将来起こる可能性もあります。さらには、英語と日本語でAIを介して普通にコミュニケーションが出来る時代も、もしかしたらそう遠くはないかもしれません。
駒澤大学准教授の井上 智洋さんは、『人工知能と経済の未来』という著者の中で、「2030年までには人間同様にさまざまな知的作業をこなすことができるAIが出現すると言っています。そして、15年後の2045年までに一般に普及していく。そして、現在あるほとんどの仕事は、徐々にAIに取って代わられ、現在ある業種の中で、人間が関わる仕事は、今ある仕事で考えると約一割ぐらいだと予測しています。そんな話しをすると、皆さんは、不安になってしますかもしれませんが、そこは大丈夫です。当然、その頃になると、今は存在しない別の仕事が次々に生まれてくるとも言われています。では、これから人間は何を学んでいけば良いのか、ということになります。知識の詰め込みや計算のスピードでは、絶対にAIにかないません。そこで大切なのは、AIに絶対に出来ないスキル・能力を身につけていくことが求められるようになってきます。AIにはできないこと、それは私達が心を持った人間であるということを基本として考えていくことが大切です。井上さんは、著書の中で本格的なAI時代を私達が生き抜くために三つのキーワードがあると指摘しています。
一つ目は、「Imagination(創造性・創造力)」です。
二つ目は、「Management(全体を見て管理していく力、経営能力・管理能力)」が求められる、
三つ目は、「Hospitality(もてなし)相手の状況をきちんと判断し、相手の心に寄り添いながら行動に移していくこと」この3つがキーワードになると指摘しいます。
 
皆さんがこれから進んでいく近い将来は、ICTはもとより、AIがますます私達の生活と密接に関わってくる状況は避けられません。ここにいる中高生の皆さんは、これから20年後、皆さんは何歳になりますか、すでに30代となり、まさに社会の中心で働いている存在になります。この機会に、今日、話した内容を含めて、将来の自分の生き方について真剣に考えてみて欲しいと思っています。
最後に、今日は皆さんにビッグなお知らせがあります。今年度は、千葉明徳学園創立92年目、一昨年から創立100周年に向けて、年に一回、著名な方をお招きして講演会を行うことにしています。一昨年は、宇宙飛行士の山崎直子さん、昨年は、『さかなクン』でした。そして今年は、11月22日に元Jリーガーのラモス瑠偉さんをお招きする予定になっています。是非、皆さんも楽しみにしていて下さい。
明日、先ほど壮行会も行いましたが、中高ともに各部活動たいへん頑張っています。高校野球県予選も明日は五回線、ベスト8を賭けた戦いです。多くの皆さんに県野球場に駆けつけて頂いて、野球部を応援しましょう。
それでは、皆さんの人生にとって一度だけの2017年の夏です。9月1日、様々な経験や体験と通して、また一歩成長した皆さんにお会いできることを心から期待し、一学期終業式にあたってのお話しとします。               
(校長 園部 茂)