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3学期 始業式

2018.01.09

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3学期が始まりました。
本日は、中高合同での表彰式・生徒会役員紹介・始業式が行われました。その後、メビウスホールにて中学のみでの始業式、各学年に分かれての集会があり、新年が明けてからの様子や3学期の過ごし方について話がされました。

以下が始業式での学校長講話です。
2018年1月9日  第3学期始業式 校長講話
新年、明けましておめでとうございます。
さて、この冬休み、皆さんは、年末年始の様々な出来事・出会いの中でいろいろなことを考えながら過ごしたことと思います。 私も、この冬休み、今、中高生の中で話題になっている本、吉野 源三郎さんという方が書いた『君たちはどう生きるのか』という本、文庫・漫画版の両方を読んでみました。今日は、その本の紹介と私の感想をお話して新年の挨拶とします。
まず、『君たちはどう生きるのか』という本は、最初1937年(昭和12年)に発行されました。それから、世代を超えて長い間、読み継がれてきました。それが、昨年の8月に漫画版が発行され、最近静かなベストセラーとなり、発行部数はなんと53万部を突破しています。
今年は、明治維新から150年という節目の年にあたります。この本が書かれたのは、その明治維新から70年が経った頃でした。ときに日本は、日中戦争の泥沼に入っていく時代であり、ヨーロッパではドイツのヒトラー、イタリアのムッソリーニが台頭し、第二次世界大戦が始まろうとしている時代でした。そんな中にあり、この本の主人公は、中学生の潤一君という男の子です。文中では、ニックネームでコペル君(天文学者のコペルニクスからついています。)そのコペル君と友達とのシンプルな友情が描かれています。
内容は、同級生とのもめ事、弱い者いじめなど日常の学校生活にありがちな話題で話しは進んでいきます。ある雪の日、友達と雪合戦をしているときに、先輩達とのもめ事が起こります。親友達が先輩達に囲まれ殴られている前で、コペル君は、足がすくんで立ち向かえくなってしまいました。コペル君は、弱い自分に悩み、ついには自己嫌悪に陥り学校に行けなくなってしまいます。そして、この本では、こういう場面で、コペル君の叔父さんという人物が登場します。コペル君は、その叔父さんとの対話や手紙のやり取りの中で、自分のすべきことに気づいていきます。この本では、実はこの叔父さんが作者の思いを代弁しています。叔父さんは、コペル君に『常に自分の力で自分の行動を考えられる大人へと成長していって欲しい』というメッセージを伝え続けます。
皆さんはどうでしょうか。今、『君はどう生きるか?』と聞かれて、即答できる人は少ないことと思います。そんなとき、大切なことは、一瞬、一瞬を『今、自分は何をすべきか・どう行動すべきか?』を真剣に考える習慣をつけていくこと、その積み重ねが自分の生き方を見つけていくことに結びついていくのだと、この本の中で叔父さんはコペル君に伝えています。
これから皆さんが向かっていく時代は、なかなか予想の難しい時代だと言われています。私は、今の時代の中で、この本は、自分の生き方を考えるヒントを見つける、いわば哲学書として、若者達にうけているのだと感じました。すでに明徳の図書館にも置きましたので、興味のある人は、是非、読んでみて欲しいと思います。
今日の始業式にあたって、皆さんに心に留めておいて欲しい一言、『一瞬、一瞬、自分は、何をどうすべきか。』『一瞬、一瞬、自分は、何をどうすべきか。』この1年の生活をしていく中で、是非、心に留めて過ごしていって欲しいと思います。
それでは、2018年、千葉明徳にとっても皆さん一人ひとりにとっても最高の一年になることを心から期待し、新年にあたってのお話しとします。以上です。

千葉明徳中学校・高等学校 校長 園 部  茂



明日から、通常日課の授業が始まります。