自分を識(し)る学習

10年後の自分を創る学びプログラム - 自分を識(し)る学習(4年生)

千葉明徳の「自分を識る学習」とは、自分を見つめ直し、生き方、あり方を自分自身の内面に問う、考える力を養うためのプログラムです。主たるテーマは「自分とは何か」「なぜ学ぶのか」「どう生きていくべきか」の3つ。これらのテーマについて多様な視点から自分という存在について考え、自分なりの意見をまとめていきます。

 この授業では、普段一人ではなかなか突き詰めて考えることのできない生徒たちにとって、「自分の生き方について」深く考えられる貴重な時間になることでしょう。また、総合的な学習時間以外、たとえば普段の学校生活のなかにおいても、すべては「考える機会」と捉え、生徒と教師がともに迷い、考えながら、いつでも「学ぶ姿勢」を忘れないことで、思慮深く、また自分を客観的に見つめる力を養えるようになるのです。

「自識学」の授業の流れ

私たちは他者との「つながり」の中で生きています。この授業では、「自分とは何か」「なぜ学ぶのか」「どう生きたらいいのか」の3つのテーマをもとに、「つながり」の中で生きる「自分」という存在を見つめ、生き方、在り方を考えます。

自識学の授業の流れ
自識学の授業の内容
水のつながり
ペットボトルに入っているこの水は『わたし』ですか?

500mlのペットボトルに入っている水を目の前にさし出されて、「はい、そうです」と答える人はまずいないでしょう。しかし、次の問いにはどう考えるでしょうか。

では、この水を飲みます。(実際に教員が飲んでみせます)さて、今飲んだ水は『わたし』でしょうか?

からだの中に取り込まれた様子を見て、また想像した段階で、「『わたし』になった。」と認める人も出てくるかもしれません。ちょっと答えに迷うことで、「考える」訓練になっています。問いはさらに続きます。

ちょっと汚い話ですが、少し経つとおしっこになりますね。そのおしっこは『わたし』ですか?

1つ前の問いに迷った人は、さらに考えます。完全に否定する人も、考えた上で答えを出しています。この授業では、意見が統一されることが目的ではありません。

さらに考えると、下水を通り、川に流れ、海に流れます。また雲になり、雨が降って、水は私たちの身体に取り込まれています。さて、一体どこまでが『わたし』なのでしょうか。

きちんと自分なりに線を引く人もいるでしょうし、全てが『わたし』なのだ、と答える人もいるでしょう。その答えは1つではありませんが、水と『わたし』の『つながり』だけは認識できるのではないでしょうか。

「自分を識(し)る学習」では、このように「つながり」について意識しながら、「自分」という存在について考える機会を多く設けます。