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1学期終業式

2020.07.31

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 中高共に1学期の終業式を実施しました。「何気ない学校生活」を過ごせない期間もありましたが,本日こうして学校で終業式をできたこと,嬉しく思います。
 また,コロナウイルスの感染防止及び熱中症対策の観点から,各教室にて放送を聴く形で行いました。
 普段より短い夏休みとなりますが,健康で充実した夏休みとなること,そして2学期も学校で生徒の皆さんに会えることを切に願っています。
 以下,副校長講話の内容です。

・・・・・・・・副校長講話・・・・・・・・

 早いもので令和2年度1学期も終わろうとしています。
 今年はコロナ禍ということで、誰もが,おそらく世界中のすべての人が,これまでにない事態に遭遇したことでしょう。
 本校も年度の初めから,オンライン授業による在宅学習を実施しましたが,特に1年生の皆さんは,せっかく千葉明徳中学校に入学したのにもかかわらず,中学校生活を未だに存分に楽しむことができない事態になってしまい,たいへん残念なことと思っています。
 そして本来ならば,東京オリンピックが開幕しているはずで,今頃は日本中が沸き立っていたところでした。オリンピック選手はもちろんのこと,私たち誰もがさまざまな活躍の機会を奪われてしまいました。
 そうした中で,今,世の中で言われることは、「新しい生活様式」「ニューノーマル(新しい日常)」ということです。コロナ禍の中で,今一度,私たちがこれまでに築いてきた技術や文化・生活に問題がなかったのか,改善すべきは何かを振り返る機会となりました。
 世界で1700万人以上がコロナに感染したと言われる中で,諸外国では日本を大きく上回る感染者や死者が出ています。例えばアメリカでは300万人以上の感染者,10万人を大きく上回る死者が出ています。そうした中で,都市封鎖や海外の渡航の制限といった,これまでアメリカ社会が掲げてきたグローバリズムの気運を見直そうという動きがあります。なぜなら,グローバル化によってコロナは瞬く間に世界中に広がってしまったからです。
 
 これまで近代社会では,アメリカやヨーロッパ,日本などの自由主義の国々では,世界中と人々の移動や交易を進める自由貿易を推進してきました。それぞれの国々が得意分野の生産に特化して,それを貿易で交換した方がよいという考えです。例えば,高度な産業技術を持っている国はその技術を活かした製造業に特化し,広大で豊かな土地と労働力を持っていて農業生産に優れている国は農作物の生産に特化しつつ,お互いに貿易をすることによって交換した方が,それぞれの国にとって効率的で生産高も高まるはずだということになります。これを「比較優位の原則」といいます。
 ただし,このように自由貿易を掲げてきたアメリカですが,自分の国で生産した農産物が外国に売れなくなったり,また外国から自動車などの安くて性能のすぐれた製品が国内に入ってきたりすることで,国内の産業が衰退して失業者が増大するということになってしまいました。今のトランプ大統領は,これまでの自由貿易をやめて国内の産業を守ろうとする保護貿易の動きをみせてきましたが,これは本来,「自由」を旗印に掲げるアメリカにすれば逆行する動きといえます。
 
そして現在のコロナ禍にあっては,このように自由貿易に対して保護主義をかかげる現トランプ政権には追い風になっているようです。世界中をみても,国境を越えて人やモノの移動を控えて,マスクや医療品は国内で囲い込むという統制を強めていて保護主義の傾向は顕著に強まっていると言えます。
 それでは,このまま人々は自分の国や自分の家に閉じこもり,ますます閉鎖的な生活を迫られるのでしょうか。そんなことはあり得ないはずです。一時的に後退して,保護主義的に,また閉鎖的になる局面があったとしても,時代の大きな流れは自由主義であり,グローバル化であるはずです。
 そこで求められるのが,最初に述べた「新しい生活様式」や「ニューノーマル」ということです。私たちの生きてきた歴史において,「自由主義か?保護主義か?」「開放するのか?閉鎖するのか?」,つまり「○か?×か?」という対立状態では進歩がありません。そうではなく,「○か?×か?」という対立が生まれたら,より高いレベルでの「△」を見出していかなくてはなりません。
 より進んだ「△」であるはずの「新しい生活様式」という際に,「オンライン」はひとつの大きなヒントになりそうです。さまざまな場面で,ICTが本格的に取り入れられるようになりましたが,本校のオンライン授業の取り組みも,新しい段階に入ったものだといえそうです。
 これからまだまだコロナの不安はありますが,だからこそ,それを打ち破る新しいステージを見出していきましょう。
 それでは,今年は夏休みが短いですが,またいろいろと制約のある夏休みになりますが,有意義な夏休みになることを期待しています。


---こちらは「夏休みのしおり」の表紙。それぞれに素敵な夏休みとなりますように!---


---中学校校舎の近くにたくさんのヒマワリが美しく咲いていました。夏を感じます!---