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卒業式

2019.03.01

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3月1日、高校の卒業式が行われました。
 
この日、卒業を迎えたのは287名でした。
卒業生たちは、どことなく寂しさを感じさせながらも、喜びにあふれた面持ちでした。
呼名の際には、大声で元気よく返事をする姿に、自らの歩む道をしっかりと見定めた自信に満ちた姿を見せてくれました。
 
これから進むそれぞれの進路で、りっぱな活躍を期待しています。


 
《園部校長先生 式辞》
弥生三月、日差しの温もりから、ようやく春の足音が感じられるようになってまいりました。
本日、ここに日頃より本校教育に多大なるお力添えを頂いております、ご来賓の皆様方のご臨席を賜り、また、かくも大勢の保護者の皆様方にご出席いただきながら、第69回卒業証書授与式を、盛大に挙行できますことは大きな喜びであります。
ただ今、287名の卒業生の皆さんに、卒業証書を授与致しました。千葉明徳での努力が凝縮した価値ある卒業証書を手にした卒業生の皆さん、改めて卒業おめでとうございます。
また、保護者の皆様方、お子様のご卒業を心からお祝い申し上げます。そして、保護者の皆様方には、入学以来、様々な面で本校の教育活動にご理解・ご協力を賜りましたことに心より感謝申し上げます。     
さて、卒業生の皆さんが、本校で過ごした六年間・あるいは3年間には、日本国内、そして世界でも、様々な出来事がありました。そんな中で、皆さんの在学中、2020東京オリンピック・パラリンピックの開催への機運も大いに高まり、いよいよ一年後に迫ってきました。本校一年生の荻原 虎太郎君もパラリンピック、水泳の強化指定選手に選ばれました。卒業生の皆さんも大きな応援をお願い致します。また、女子プロテニス界では、大坂 なおみ選手が全米・全豪オープンを連覇し、多くの日本人を勇気づけてくれました。さらに、先日は人口衛星ハヤブサ二号が、小惑星リュウグウヘの着陸に成功し、日本の宇宙開発技術の高さを世界に発信しました。
 
こうした様々な出来事があった中、皆さんは本校での授業や部活動・学校行事などの、経験や体験を通して、知を磨き、心を育ててきました。二年生のとき、進学コース・アスリート進学コースの皆さんは、シンガポール・マレーシアへの研修旅行に出かけました。学校交流では、文化や言語が異なる中、改めて両国の未来を担う同世代の若者が交流しあうことの意義を確認し合いました。そして、特別進学コースの皆さんはオーストラリアへ、中高一貫コースの皆さんはハワイへ、自分の将来の活躍の場が、日本だけに止まらないというグローバルな視点を見いだした人も多かったことと確信しています。
また、今年度の卒業生は、学校行事や部活動にも存在感に溢れ、後輩の皆さんを力強くリードしてくれました。そんな中で顕著なだったのは、三年生の時の体育祭でした。四色に分かれた応援合戦、グラウンド全体がものすごい迫力に包まれました。また、三年生の文化祭では、進路選択に懸命な中、高校生活最後の大きな行事を惜しむかのように奮闘する皆さんの姿がありました。
また、卒業生の皆さんの代の部活動の活躍も顕著でした。チアリーディング部のジャパンカップ全国三位、柔道部 石川沙絵さんのインターハイ出場、バドミントン部の関東大会団体三位、水泳部の皆さんの関東大会出場など枚挙に暇がありません。
さらに、皆さんは、日々の授業を中心に朝学習・セミナーといった学習システムの中で、自己の進路を切り拓くために懸命に努力を積み重ねてきました。私は、多くの皆さんが、六年間・あるいは三年間の中で、学習と部活動、それぞれに大きな目標を定め、自習室でも直向きに努力を重ねる皆さんの姿を見続けてきました。誰にも負けない努力をしてきた経験は、必ずや皆さんの今後の人生の大きな糧になっていくことを確信しています。
 
結びにあたり、卒業生の皆さんの新しい門出を祝し、二つのことをお話しします。
一つ目は、皆さんが、持続可能な日本社会の一員として活躍していって欲しいということです。三学期の始業式でも話しましたが、今の日本は、人も経済も大都市圏に集中していく都市集中型社会に向かっています。しかし、京都大学を中心とするAIの計算では、この方向で日本が進めば、2050年、日本社会は明らかに持続困難に陥ると予測しています。では、持続可能な日本社会に進むには、どうすれば良いのか、AIは、あと10年以内に地方分散型へ、つまり多くの日本人が地方に住み、その上で都市と地方との共生関係を築く社会こそが、2050年以降の持続可能な日本の姿だと予測しています。しかし、私は、この予測を見て、単に日本社会の持続可能性だけを考えるだけに止まるのではなく、地球規模でも考えてみる必要性を感じました。今、こうしている間にも地球上のあちこちで、自国の利益や政権維持などの目的で、戦争や紛争が起きています。近い将来、科学技術がますます進歩し、AI等が戦争や紛争に利用されるような事態も現実味を帯びてきており、そんな状況では、到底、持続可能な地球の未来は描けません。今、必要なこと、それは、富める国・貧しい国、思想・信条などの垣根を越え、地球規模で共生への道を見いだすことであり、そんな形こそ持続可能な地球の未来だと私は確信しています。そして、その大前提は、本校の校歌の歌詞にもある平和です。卒業にあたり、皆さんには、平和を強く希求する地球市民として、そして、持続可能な日本社会の担い手として、大いに活躍していってくれることを心から期待しています。
 
二つ目は、卒業生の皆さんへのお願いです。本日、ご臨席頂いている保護者の皆様方には、今、様々な出来事を思い起こしながら、ご出席頂いていることと思います。卒業生の皆さん、今日(こんにち)まで、皆さんを支えて下さった、保護者・ご家族の皆さんに、今日、帰宅したら、必ず『有り難うございました』という一言を申し上げて下さい。また、皆さんをここまで導いてきた、担任の先生をはじめとする、本校の教職員、そして皆さんの生涯の母校となる千葉明徳中学校・高等学校のことも、心に刻んでおいて欲しいと思います。
それでは、いよいよ卒業生の皆さんの旅立ちです。皆さんの卒業を心から祝福し、入学した時に贈った、 俳人 高浜 虚子の句を再度贈ります。
 
『春風や 闘志抱きて  丘に立つ』 『春風や 闘志抱きて  丘に立つ』
 
いよいよ卒業生の皆さんの旅立ちの春です。
平成の結びの年の卒業生の皆さんの前途が、洋々たるものであることを確信し、将来への末永い、ご多幸をお祈りし、式辞と致します。     
 
 
   平成三十一年三月一日
 
学校法人千葉明徳学園
千葉明徳中学校・高等学校
 校長 園 部  茂