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卒業式②

2020.03.01

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卒業式(3月1日)の送辞・答辞を掲載します。

 

 

《送辞》

 冬の寒さが和らぎ始め、陽の光やそよ風の暖かさに春の気配が感じられるようになりました。この佳き日に、晴れて千葉明徳高校を卒業される三年生の皆様、ご卒業おめでとうございます。在校生一同、心よりお喜び申し上げます。

 希望を胸にこの千葉明徳高校の門をくぐって早三年、かけがえのない様々な思い出が、走馬灯のように、頭に浮かんでいらっしゃることでしょう。この三年間、先輩方は学校生活の様々な場面で私たちの先頭に立ち、良き模範であり続けてくださいました。中でも先輩方に一番お世話になったのは、部活動や学校行事です。勉強に力を尽くす方、部活動に情熱を注ぐ方、一人一人が夢や目標に向かっていく後ろ姿を覚えています。そんな先輩方の自らの限界に挑戦する姿勢から、私たちは、自分に負けない、強い精神を学ぶことができました。

 今先輩方はこれからの進路に向けてたくさんの夢と希望を抱きながらこの門出の席に臨まれている事でしょう。どうかこの千葉明徳高校で学んだ事を礎に、新たな社会でも、自分らしさを、大切にし続けてください。その姿を目標に私たちも頑張っていきます。

 これから進む道が違っても、この三年間ともに学び、ともに笑い、困難も一緒に乗り越えて培ってこられた絆や思い出は、先輩方にとってかけがえのないものとなっている事でしょう。千葉明徳高校で過ごした日々を糧に、輝かしい未来を切り拓いていってください。 最後に、本日卒業されていく先輩方の、ご健康と益々のご活躍を心からお祈りし、送辞の言葉とさせていただきます。

 

 

《答辞》

 新しい制服に身を包み、履きなれないローファーで校舎までの坂道を登り、憧れだった高校生活に大きな期待と喜び、緊張感を抱えながら教室に入った三年前の春。これからどんな人と出会い、どんな出来事があるのだろうと考えていました。あれから三年が経って何でも言い合える仲間といつも温かく見守ってくださる先生方と過ごした三年間は、三年前の私には想像出来ない程短く、沢山の思い出が詰まったものとなりました。仲間との最後の行事、最後の授業、様々な最後を迎える度に卒業したくないという願いにも似た私の気持ちは日に日に大きく強いものになっていきました。ここで過ごした何気ない日々、最後の日となる今日この一瞬でさえ、明日からは思い出に変わっていく。そう思うと寂しい気持ちで胸がいっぱいになります。

 三年間を振り返った時、思い出される記憶や抱く思いは一人一人違うかもしれないけれど、常に目標を持ちそこへ向かって部活動やクラスの仲間と切磋琢磨し合いながら、少しでも前に進もうという意志は誰もが同じように抱いていたと思います。最高学年としての使命感に押し潰されそうになったこと。実力の世界で何度も悔しい思いを味わったこと。どうして上手くいかないのだろうと諦めそうになったこと。隣にいる仲間が自分よりも少し前を進んでいることに焦りを感じたこともありました。その中で築き上げてきた技術やチームワークを後輩に繋げていかなければならないという責任。多くの苦難を乗り越えたことで、過去の自分より進歩しているという確かな実感が自信へと変わり自分の糧になることを知りました。

 いつもと違う景色・場所、いつもと少し違う自分、私達を非日常へ連れて行ってくれる様々な行事。幾つもの特別な日には必ず仲間の笑顔があり、その掛け替えのない思い出は何度も読み返したくなる本のように印象的で私達の心に深く刻まれました。沢山の初めてや感動を仲間と一緒に味わった海外研修旅行。私の参加した研修旅行の中で特に印象に残っているのはマレーシアの家庭で過ごした時間。お米を手で口まで運ぶのは予想以上に難しく戸惑っていた私を見て分かりやすく食べ方のコツを教えてくれ、マレーシアの家庭は出会ったばかりの私達を温かく迎え入れてくれました。シンガポールの夜景や噴水ショーはとても綺麗で、今でもその宝石が散りばめられたように輝いていた景色が鮮明に蘇ってきます。U S Sで思いっきりはしゃいだこと、沢山写真を撮ったこと、それぞれが買ったお土産で帰りのバスがぎゅうぎゅうだったことも忘れられない思い出です。そしてこの研修旅行四日間に様々な人と関わり、文化や伝統を肌で感じたことは、私が持っていた国際社会への考えをより広く豊かなものにしてくれました。国際化の進むこの時代を生きる私達にとって、お互いを理解し尊重し合うことの重要性を改めて学びました。私達にとって最後の体育祭。みなさんは浴衣を着て踊ったあの振り付けをまだ覚えていますか。六月

だというのに猛暑が予想され午前中のみの開催と決まった時は残念でしたが、当日は雲ひとつない快晴に恵まれ、短いながらも私達の学年らしく全力で楽しむことが出来ました。最後の文化祭は私にとって最も思い出深いものとなりました。夏休みが終わりすぐにやって来る文化祭に向け着々と各企画の準備が進められていた九月九日、台風十五号が千葉県全域を襲いました。何日も続く断水や停電、校舎の窓ガラスが割れる程の強風、高くそびえ立っていた大樹の荒れ果てた姿。自然災害の恐ろしさを身を持って感じたのと同時に、当たり前だと信じ疑わなかった日常の尊さを改めて認識しました。数日ぶりに顔を合わせることが出来たクラスメイトと協力し、文化祭に向け一日中作業し大変だった時間も今となっては大切な思い出です。無事に本番を迎えられ、クラスが一体となり楽しい時間を過ごせた充実感は一生の宝物となりました。

 先生方、本当にありがとうございました。この一言ではお伝えし切れない程、お世話になった先生一人一人に感謝の思いを今この場からマイクを通して伝えたい程、私の胸に迫るものがあります。たわいもない話を嫌な顔せず親身に聞いてくれる、どんなに小さな事でも気がついた時に褒めてくれる、まるで自分の事のように一緒に喜んでくれた千葉明徳高校の先生方が私は大好きです。生徒である私へのアドバイスに納得出来ず、感情的になったこと。貴方ならもっと出来るという期待から逃げ出したいという気持ちになったこともありました。しかし、どうしてここまでしてくれるのだろうと疑問に思う程いつも全力で私達に向き合い、こちらが圧倒されてしまいそうな程の熱い応援は感謝してもし切れません。卒業を迎えた今、明徳生になれて良かった。明徳の先生方に出会えて良かったと心から思います。

 お父さん、お母さん、十八年間、やりたい事をやりなさいと私の気持ちを尊重し、側で見守り続けてくれてありがとう。その揺るぎない愛情があったからこそ、今こうして幸せに満たされながらこの場に立つことが出来るのだと思います。どんな時も味方だからねと幼い頃から同じ言葉を掛けてくれたことで、私はとても幸せでした。

 毎日学校に来ていて感じたことがあります。私達の千葉明徳高校での生活は本当に多くの方々の支えの上に成り立っていると。「ご馳走様」私の言葉にいつも明るい声で「ありがとう」と返してくれる食堂の皆さん。「いつもニコニコしているね」と手を洗っていた私に笑いかけてくれたシルバーさん。全ての人に感謝の気持ちでいっぱいです。

 明日からこの千葉明徳高校の歴史を継承する在校生の皆さん。今夢中になれることはありますか。ついこの前まで、私には無かったように思いますが、今ようやくそれが見つかったと感じています。何かに全力で取り組むことは簡単ではないけれど、それを乗り切ることで人は輝きます。自らが実践し私に努力することの喜びを教えてくれた先生もいました。皆さんもやりたいことを見つけ、今日という一日を全力で生きて下さい。その日々は必ず自分の強みとなり、皆さんを輝かせます。皆さんに忘れないで欲しいことがあります。「ありがとう」という感謝の気持ちを伝えることです。当たり前など存在しないと私は考えます。些細なことにも感謝を感じ生活していれば、今まで以上に周囲や自分を大切にすることが出来るはずです。

 最後になりますが、校長先生をはじめ、ご来賓の方々から心温まる祝辞、激励の言葉を頂き、本当にありがとうございました。