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学園ニュース

学園ニュース 2023年2月号(270号)

【やちまた】

■◆■明徳やちまたこども園 保育教諭 大磯 幸乃■◆■

 こども園の中にある「地域子育て支援センターほっとステーションたんぽぽ」には未就学の親子が遊びに来ます。
 午前中は0~6歳まで様々な年齢の子どもが一緒に過ごす広場タイム、週の午後2日は赤ちゃんが優先の時間、多人数が苦手な子どもに1組予約制の時間など、いろんな方が遊びに来やすいようにしています。
 職員2人で担当していますが、園主導ではなくお母さんお父さんが主導の、来るとほっと出来るお家のような場所を目指しています。
 これまでの活動を挙げてみると、興味はあるけど一人ではハードルが高くて…の声から始まった「ウクレレ部」。全くの初心者やちょっぴり経験者で教え合い、人前で演奏を披露できるまでになりました。子育て中の、こんな時皆どうしてるんだろう?の疑問や悩みから始まった情報誌「わたげ仲間」。お母さんたちが、おすすめレジャーや料理、トイレトレーニングや食事の悩みの体験談などを記事にして編集し、配っています。他には編み物好きなお母さんによる「子どもの帽子を編んでみよう」プログラム、子育てで腰痛や肩こりが辛い…の声に、元スポーツインストラクターのお母さんが講師となり、「ストレッチ教室」など様々な活動をしています。
 先日スリランカから移住した、4月から入園予定の親子が遊びに来ました。日本語は勉強中で、母国語のシンハラ語と英語での会話です。言葉の壁がある中、伝えたいことの単語がいざとなると思い出せないと言いながら、片言の英語で話しかけるお母さん達。「園生活で使いそうな言葉を、英語と日本語でノートに書いたら覚えやすいよね」と一緒に書き出したり、「英語は苦手だけどお話ししたいので、翻訳アプリで話しかけてみたいな」とコミュニケーションを取ろうとする姿が見られ、嬉しい気持ちになります。利用者同士が関わる事で、新たな交流が始まったり深まったり結びつきが強くなるのを感じます。
 少子化の中、子育ての情報を得るのはネットやSNS頼りとの声も聞きます。それもいいけれど、会って顔を見て会話をしたり、人と繋がる楽しさや安心感も知ってほしい。
 支援センターが単に子どもを遊ばせる場所だけにならず、そこに集う人と繋がりを感じながら楽しんだり一緒に喜んだり、苦しい時は悩みを話したり出来る場所でありたいと思っています。




【中学校】

■◆■千葉明徳中学校 教諭 佐藤 仁美■◆■

 1月12日(木)、中学校では、1・2年生合同で百人一首大会を行った。
 マスクの着用や手の消毒、換気などを徹底した上での開催である。一貫コースでは、中学校で「日本を知る」、高校で「世界を知る」というテーマの下、校外理科研修(遠足)や修学旅行(研修旅行)などのイベントが構成されている。その中の一つに百人一首がある。
 2学期途中から国語の朝学習や授業内で百人一首の問題を生徒たちは解き始め、大会当日を迎えた。大会当日は、前日の予選を突破した生徒たちが合宿所の畳の部屋で、惜しくも予選突破できなかった生徒たちは本館視聴覚室で対局に挑んだ。
 今回は、初めて参加した中学1年生の各クラス国語係の生徒に感想を書いてもらった。初めての参加で戸惑いがあったものの、来年度は今年以上に準備をして挑みたいという意思が伝わってきた。

 感想1:初めての百人一首大会は1勝しかできず残念な結果となりました。今回の大会を通じて、百人一首大会は心理戦であり、札をうまく動かすことが大事であると思いました。来年は2勝できるように頑張りたいです。

 感想2:初めて百人一首大会に参加してみて、1枚1枚札が詠まれている時にいつもとは違う緊張感があって、集中して取り組むことができました。今回参加してみて、戦った中でやはり先輩方がとても強くてとても凄いと思ったので、来年自分たちが先輩となって、来年入ってくる後輩に同じようにすごいと思ってもらえるように、上の句も一つ一つしっかり覚えて、また挑戦したいです。

 感想3:今回の百人一首は初めてでも精一杯頑張ることができ、日本の文化を楽しめたと思います。来年は、今回の努力を生かしプライドをかけてより頑張りたいです。



【本八幡】

■◆■明徳本八幡駅保育園 保育士 森 亮■◆■

 今年も節分の季節がやってきて、子どもたちからも鬼の話が聞かれるようになっていました。
 子どもたちから聞こえてくる鬼のイメージは「怖い」が一番に出てきていました。
 遊びの中では、電話の形をした遊具を持って「鬼から電話来るよ!」と、友達に言葉をかけながら笑いあう姿もあり、家庭でのやり取りがうかがえました。保育園では絵本や紙芝居など、物語を通して「怖い鬼」だけでなく、色々な鬼がいることや、豆をまく理由などを伝えていきました。そのように過ごしていく中で、子どもたちの鬼に対するイメージが少しずつ変わってきたように感じます。
 鬼の顔やパンツを作る制作では、「ピンクのかわいいのにする!」といった声や、「おめめは髪の毛につけるの」と、色々な発想を言葉にしていました。また、パンツの向きをさかさまにしてみたり、角をお腹に貼り付けてみたりと、自由なイメージで自分の鬼を作り上げた子どもたちでした。
 ちょっとしたやり取りで、大きく変わっていく子どものイメージ!!
 自分の固定観念にとらわれず、子どもの自由な発想を引き出せる存在でありたいと感じる時間となりました。


【浜野】

■◆■明徳浜野駅保育園 保育士 今井 綾子■◆■

 2月3日(金)の節分会に、今年は『こぶとりじいさん』の劇を職員と年長児で行いました。
 小鬼たちになりきった年長児は「踊れや踊れ、さぁ踊れ!」と言いながら踊ったり、一人ずつ可愛いポーズを披露したり、そして年長児に憧れている年中児も子ども役で少しだけ劇に参加すると、ドキドキした顔をしながらも「楽しかった!」の声が聞かれ、子どもたちと一緒に作り上げた劇はとても盛り上がりました。
 その後、各部屋に赤鬼と青鬼が登場したのですが、0歳児を『必要以上に怖がらせたくない』という担任の思いから、握手をしてみたり、一緒に鬼のパンツを踊ってみたりしたことで誰も泣かずに過ごすことが出来ました。1、2歳児は『自分の中の悪い鬼をやっつけよう!』という気持ちで、職員と鬼を退治する作戦を考え、「鬼はそと~」「たんぽぽ組には悪い子はいませ~ん」の声に合わせて一生懸命にボールを投げて鬼退治をしました。3~5歳児も豆まきに向けて色々な作戦を子どもたちで相談していました。少し怖くて泣きそうな友だちを守ったりしながら、果敢に鬼に立ち向かう子もいて、それぞれに子どもの成長を感じた瞬間でした。
 新型コロナウイルスの感染が拡大し、色々な行事が見合わせとなっていましたが、久しぶりに子どもたちと一緒に作り上げた会は、私自身も楽しく、子どもたちの笑顔に繋がったのではないかと思います。小鬼たちになりきった年長児は「踊れや踊れ、さぁ踊れ!」と言いながら踊ったり、一人ずつ可愛いポーズを披露したり、そして年長児に憧れている年中児も子ども役で少しだけ劇に参加すると、ドキドキした顔をしながらも「楽しかった!」の声が聞かれ、子どもたちと一緒に作り上げた劇はとても盛り上がりました。
 5月以降、新型コロナウイルス感染症への対応の仕方が変わってきそうなので、見合わせていたことが少しずつ行えるようになっていくのではないか・・・と思います。『できない』ではなく『どうしたらできるのか』という気持ちを胸に、子どもたちに色々なことを感じてもらったり、体験してもらえるような保育をしていけたらと思います。



【幼稚園】

■◆■千葉明徳短期大学附属幼稚園 保育教諭 新井 さゆり■◆■

 「おにはそとー」「ふくはうちー」園庭に、子ども達の元気な声が響きました。
 いよいよ、子ども達が楽しみにしていた豆まきの日です。各学年、豆を入れる箱や入れ物を子どもたちが作り、前日に豆を入れ、準備は万端です。今年も、外遊び中に鬼がやってきました。園舎の脇から、金棒をぶんぶん振り回し登場!姿を見つけ、取りあえず一旦止まる年中児。鬼に向かって走り出し、豆を投げ付ける年長児。年少児は鬼から一番遠くで遊んでいたので、気づくのにちょっと時間がかかりました。でも、鬼が少しずつ近づいて来ると、大騒ぎです。保育者にしがみつく子、泣く子、面白がって豆を投げる子、年少児はさまざまな姿をみせてくれました。
 今年の鬼役は、短期大学の男子学生2名にお願いしました。ちなみに昨年の鬼役は、男子学生の都合がつかず、幼稚園のS保育教諭(男性)だったのですが、その後一年間、子ども達に「S先生、鬼だったでしょう!」と言われ続けました。今年は、ネタバレの心配は無さそうです。男子学生さん達、勢い良く登場し、子どもたちを威嚇しながらも、豆を投げられると、少しずつ弱ってフラフラになりながら、門から逃げて行くという名演技で、しっかり、節分を盛り上げてくれました。
 久しぶりに3学年合同で、ワイワイと盛り上がる行事を行うことが出来て、子ども達はもちろん、職員も何か心の厄を落とせたように思います。コロナに振り回されてきた3年間でしたが、明るい兆しも見えてきましたね。
 「コロナーはそと!」



【高校】

■◆■千葉明徳高等学校 教諭 鎌倉 宏行■◆■

 1月17日(火)、1月18日(水)と1月29日(日)に高校の前期入試があり、受験者数は1,141名となり昨年より150名弱の増加となりました。
 2日間の入試にご尽力いただきました全教職員の皆様に感謝申し上げます。
 私のこれまでの3年間の入試広報活動を少し振り返りますと、コロナ禍と一緒でした。一番大変だったことは、初年度に行ったオンライン体験入学会でした。今となってはZoomやYouTubeを利用したオンライン授業や動画撮影/編集を全教員がある程度できるようになっていますが、当時は高校入試広報の教員がYouTubeへの投稿方法さえわからない状態で始まりました。オンライン体験入学会ではWebカメラを用いて撮影したものをOBSという配信ソフトを通じ、YouTubeで生放送する形式を採りました。誰一人慣れていない中でしたが、結果として多くの中学生に視聴してもらうことができました。本校がICTに力を入れていたからこそ、先生方も初めてのことに柔軟に対応していただけたのだと思います。
 また、第2回学校説明会が開催数日前にオンライン実施に変更になりました。先生方は突然の依頼だったにも関わらず、快く引き受けてくださり無事実施することができました。
 それからもコロナ禍の中、もう死語となりかけていますが三密を避けるために体験入学会・学校説明会に定員を設け、実施回数を増やすという対応を取りました。先生方の負担が増えることになり申し訳なく思います。
 今年度の受験者数増加へと繋がった要因は、普段の授業や生活による生徒からの評判、体育祭や文化祭などのイベント、特別進学コース、アスリート進学コースの先生方の積極的な募集活動、進路実績、すべての活動によるものであると思っています。
 次年度の学校生活・募集活動はコロナを気にしなくていいものになることを願います。
 最後に、二次入試はまだ残っておりますが、本年度の入試広報活動にご協力いただいたこと心より感謝申し上げます。

 


【短大】

■◆■千葉明徳短期大学 教授 金子 重紀■◆■

 学びの成果発表会は、短大2年間の学び総まとめです。
 2年生の卒業必修科目として、前期は「専門総合演習」、後期は「卒業演習」があります。一年間、一人の教員のもとに、10名前後の学生が各演習のテーマを中心に学んでいきます。これを通称「ゼミ」と呼んでいます。
 2022年度は、以下のゼミが開講されました。
・「子どもと芸術」ⅠⅡ
・「学内の子育て支援「たいむ」について学ぶ」「様々な経験を通して考える私の保育観」
・「子ども理解 他者理解」「子ども姿を捉える」
・「子ども表現と表現する自分」「表現する自分を探求する」
・「他者理解を試みる~様々な当事者に出会う~」「他者理解を試みる~当事者とかかわる・当事者になる~」
・「個人を尊重する人間関係を探る」ⅠⅡ
・「遊びの中の学びを分析する」「幼児が夢中になって遊びこむためには?」
・「保育における対話とプロジェクト」ⅠⅡ
・「家族理解のためのアセスメント」基本編・応用編
・「からだを学ぶ」「からだから学ぶ:関わる・動く・創る」
・「外国にルーツをもつこども」ⅠⅡ
・「遊びと保育者の援助について考える」
学生は、2年間の学びの総まとめとして、一人ひとりが卒業論文を書きます。2年生最後の課題です。
学びの成果発表会は、ゼミ毎に割り当てられた教室等で、各学生が卒業論文を提示し、模造紙にまとめたものを掲示します。学生は各教室を周り、質問をするなど互いの学びを確かめ合います。教員も周り、質問をします。
1年生も午後から各教室を周り、説明を聞き、質問をします。1年生にとっては、2年になってどのゼミに入りたいかを考える貴重な機会です。また、1年生にとっては、短大での学びの目標を具体的に把握できる機会でもあります。
教員にとっても、とても楽しく、有意義な時間であり、学生たちが何を学び取ってくれたのかを確認し、短大の教育を振り返る機会でもあります。
このように、学びの成果発表は、千葉明徳大学での学びの中核をなすものと言えるのです。そして、また、学びの成果発表会は、千葉明徳短期大学が保育者として現場・社会に出ていく学生に、『頑張ったね』『これからも学び続けてくださいね』というエールを送っているのです。


【法人事務局】

■◆■法人事務局 広報室■◆■

 令和5年2月22日(水)、学校法人千葉明徳学園理事会が開催され、いずれの議案も承認されました。以下のとおり報告します。

理事会
理事7名出席、監事2名参加のもと、10時より学園本館会議室にて行われ、いずれの議案も承認されました。
■議事内容
第1議案 令和5年度 所属長人事並びに理事・評議員の選任について
第2議案 令和5年度 役員報酬、役職手当について
第3議案 学校法人千葉明徳学園 給与規程の一部改定並びに扶養家族手当支給細則、住宅手当支給細則の新設について
第4議案 千葉明徳短期大学専任教員、千葉明徳中学校・高等学校専任教員、専任事務職員の給与体系表の変更並びに高等学校常勤・非常勤講師の給与算定基礎の変更について
第5議案 令和6年度 千葉明徳短期大学の学費及びその他の徴収金についてbr> 第6議案 千葉明徳中学校 授業料軽減規程の新設について
第7議案 第7議案 千葉明徳高等学校 教育課程の一部改定について
第8議案 明徳本八幡駅保育園、明徳やちまたこども園 運営規程の一部改定について
第9議案 学校法人千葉明徳学園100周年記念事業について

■報告事項
1.学生・生徒・園児の募集状況について
2.第二グラウンド用地買い取り希望調査報告について
3.千葉労働基準監督署からの是正勧告、指導票への対応について
4.明徳本八幡駅保育園 改装工事進捗状況について
5.常任理事会報告について
6.その他 特になし  


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