千葉明徳学園は2025年に100周年を迎えます 寄付のお願い

学園ニュース

学園ニュース 2023年4月号(272号)

【法人】

■◆■法人事務局 広報室■◆■

 千葉明徳学園令和5年度辞令交付式が4月1日(土)10時から本館視聴覚室にて行われました。
 短期大学からこども園までの新採用者、昇任者が一堂に会し、福中理事長から対象者一人ひとりに辞令が交付されました。

 


【短大】

■◆■千葉明徳短期大学 講師 大澤 ちづる■◆■

 4月3日(月)第54回入学式が挙行され、93名の新入生を迎えました。今年は保護者や来賓の方々にもご列席頂き、マスク着用者多数という以外は3年ぶりに通常の式典の形をとることが出来ました。
 入学式では緊張していた1年生ですが、その翌日から始まった約1週間のオリエンテーションウィークを経て少しずつリラックスした表情へと変化していきました。オリエンテーションウィークは、通常の授業スタイルとは違い、教員と新入生、新入生同士の交流が盛んになるようなプログラムを組み、「学校が楽しい」「学ぶことが楽しい」と感じられるベース作りを目的としています。また、プログラムの中には、学生自身が考えたり、協力して考えを出しあったりする内容も含まれていて、「自らが主体的に学ぶこと」所謂「アクティブラーニング」の学習スタイルも盛り込まれていました。
 オリエンテーションウィーク初日には、「あそび基礎演習Ⅰ」という授業がありました。「あそび基礎演習」とは、「造形表現」「身体表現」「音楽表現」という3つの表現系の分野を勉強する科目です。その日は、1年生93人が講堂に集まり、言葉やジェスチャーでコミュニケーションを取りながら色々な順番に並んでみる「ラインアップゲーム」から始まりました。学籍番号順、名前順、誕生日順など、93人の中で自分の場所を探すために、初めての人同士でも自然と関わりが生まれ、隣り合うと共通点から親近感を感じやすくなったりします。笑いながら、お互いを尋ね歩く姿が沢山見られました。次に「はじめまして」の歌に合わせて自己紹介をしました。歌の中の1フレーズを、自分を紹介する言葉に置き換えて、7、8人のグループの中で順番に歌ってみました。それぞれの歌が終わる度に、各グループから笑い声が聞こえ、手拍子が鳴ったり、歌に合わせて身体を横に揺らしたりする姿が見られて一体感のようなものが感じられました。最後は、「紙テープ」という素材を使って遊んでみました。「この素材の特徴は何?」深谷先生の急な質問に、少し戸惑いながらも「丸い」「紙」「切れる」「長い」など、必死に答えていました。そして白い長い紙の上で、「1列に置いてみよう」「形を作ってみよう」「高く積んでみよう」など、いろいろな「あそび」に、考えを捻り出し、新しいことにトライしていく姿がありました。最後は、「紙テープサッカー」です。2チームに分かれ、紙テープを滑らせて相手の陣地に入れます。決められた時間内にどちらが沢山の紙テープを相手の陣地に入れられたかを競うゲームです。自分の陣地に紙テープが入らないように、どう守るか、これも知恵の出し所です。長い足を伸ばし横座りして陣地を防ぐアイデアは、陣地を守る必死さから生まれた面白い場面でした。あっという間に時間が過ぎた「あそび基礎演習 オリエンテーション編」でしたが、学生たちの積極的な姿勢は素晴らしく、そこで揉みほぐされた心と身体は、十分にウォームアップされた形で、その後のオリエンテーションウィークプログラム「学内探検」や「学外探検」へと繋がっていきました。
 オリエンテーションウィークが明け、本当の意味での授業が始まりました。1年生から感じるリラックスした良い雰囲気は、学校で過ごす私たち教員にとっても、とても気持ちの良いものです。オリエンテーションウィークは、新入生だけでなく、和たち教員にとっても、お互いを少し知り、一緒に準備をする大切な時間であったと実感しています。

 


【中学校・高等学校】

■◆■千葉明徳中学校 教諭(1学年主任) 松丸 航大■◆■

 前日までは悪天候が予想されていたにもかかわらず、大きな天候不良もなく、4月7日(金)に千葉明徳中学校・高等学校の入学式が本校体育館にて実施されました。今年度はコロナ禍が落ち着き、3年ぶりに保護者参列のもとでの入学式となりました。幼さと初々しさが感じられる中学生84名、そして内部進学生49名を含む若々しさと希望に満ち溢れた高校生394名は真新しい制服に身を包み、期待と不安を感じながらも、堂々とした姿で入学許可を受け、晴れて千葉明徳中高の一員になることができました。
 入学式では、高校生に先んじて中学生が呼名され、担任に名前を呼ばれると胸を張って堂々と返事していました。その姿は、これから始まる中学校生活に対する不安感を払拭し、期待を胸に果敢に挑戦していこうとする姿勢のあらわれだと感じました。中学校新入生代表宣誓ではⅠ組の松澤祐介さんが登壇し、中学校生活で力を入れたいこと、そして現在の不安定な情勢の中、自分たちが中学校生活で果たすべきこと等を堂々と宣誓しました。この宣誓で語られたことが84名全員のこれからの原動力になることを心から期待しています。
 現在の社会ではChat-GPTに代表されるようなAIが、我々の生活に大きな影響を与えております。そして2025年から2035年の間には、日本の労働人口のおよそ49%が就く職業において、技術的に代替可能であるとされる、いわゆる「シンギュラリティ」が起こると言われております。このような時代の中、生徒たちに求められる力は「周りとの協働性」であると私は考えています。周りと切磋琢磨しながら様々な課題に挑戦し、その過程で新しい取り組みを行う、この姿勢は人間だからこそできることであると考えております。
 私がこの学年の方針として大切にしていることは「互いを認め合える居心地の良いチーム」です。そして入学式後の保護者挨拶の場でも、保護者に対してこの方針をお伝えし、今後学校と家庭との連携を大切にしていきたいということを述べました。この方針を達成するために、私は1学年通信のタイトルを「Believer」にしました。互いを信じ、認め合える関係性を構築し、今後生じるであろう様々な課題に全力で向き合える集団を作り上げたいと考えているからです。千葉明徳中学校での3年間を通じて、どのような困難に対しても諦めずに、周りとの協働を通じて達成できる人に成長してほしいと願っております。私にとって、そのような思いを強くする入学式でした。

 


【幼稚園】

■◆■千葉明徳短期大学附属幼稚園 保育教諭(年少組) 浅貝 えりか■◆■

 入園式の前日まで雨予報が出ていましたが、入園式当日は天気も良く、暖かい日差しの中、令和5年度入園式が行われました。
 今年度は年少組81名、年中長組7名の新しい子どもたちを迎え入れました。少し大きめの制服に身を包み、各クラスの担任から「入園おめでとう」と名札を付けてもらい、とても嬉しそうにしている子が多くいました。初めての幼稚園に少し緊張している子や、早く幼稚園で遊びたくてワクワクしている子など、さまざまな姿がみられ、子どもたちとの出会いに職員一同も喜び、期待に胸を膨らませました。
 式中は親子で椅子に座り、園歌を聞いたり、職員の紹介を見たりしながら和やかでゆったりとした雰囲気の中、式が行われました。
 これからの新しい生活の中で子どもたちが附属幼稚園の豊かな自然の中で身体をたくさん動かして遊んだり、自然と触れ合ったりしながら、様々な経験を通して大きく成長していくことが今からとても楽しみです。またそれと同時に「大切なかけがえのない一人ひとりの子どもたちを保育する」という、責任の重さも感じています。子どもたちを人として尊重すること、良さを大事にしながら保育していくことの重要さを改めて考えさせられる日となりました。
 これからの一年間、保育者間で連携しながら常に保育の質の向上を目指し、これから成長していく子どもたちの力を大事に見守りながら一人ひとりに合わせた丁寧な保育を日々していきたいと思いました。



【やちまた】

■◆■明徳やちまたこども園 地域子育て支援センターほっとステーションたんぽぽ 保育教諭 新井 直子■◆■

 外遊びが気持ちの良い季節となりました。たんぽぽへ遊びに来た親子も外遊びを楽しむ姿が増えてきました。暑さを感じる日も多く、こども園の子どもと一緒に裸足になって泥んこになって遊んでいます。
 暖かくなってきたこともありますが、3月頃から、遊びに来る人達が増えてきました。この3年ほどコロナウイルス感染症予防の為、利用人数の制限や事前予約をお願いしたり、利用者の人達と計画しながら行ってきた楽しい活動も随分自粛してきました。感染対策には気をつけて活動を行ってきたつもりですが、利用者の人達からはやはり「コロナ禍の利用は心配で利用を控えていた」との声を多く聞きました。国の方針が新しく出され、それに伴いたんぽぽの活動も大きく見直しました。「ちょっと○○のついでに」と気軽に来られて、遊ぶ。お母さん達の会話に出てきたことを「じゃ、やってみよう」と試してみる。約束事にとらわれず、子育てを楽しむ。そんな私達の求める姿に戻りつつあります。
 そんなコロナ禍の期間に、八街市にある4つの支援センターと児童館が繋がり始めました!子育て支援センターを利用する人の多くが複数の支援センターを利用しています。利用してくれる人達の様々な悩みにどう対処していいか分からないことや支援センターを利用する人達の情報を共有していくことにより、その人の困りごとにさらに深く具体的に関わっていくことができます。また、それぞれの支援センターは各々の特徴を生かして活動していますが、単独ではやりたくてもなかなかできないことがあります。共に活動することで、これまで出来なかった事が実現できたりもします。
 そして、利用してくれる人達は様々なタレントを持っています。子育てをしながらやってみたいことを一人では実現するのは難しいですが、何人かの人達が集まると、具体的にやれそうな気がしてきます。そのような思いが実現に繋がるようなサポートもしていければと考えています。実際、育休中の看護師のお母さんから、救命救急について多くのお母さん達に伝えたいとの声があがり、救命救急士のお父さんの力を借りて6月には講習会を開くことを計画しています。プログラムの計画や託児が行える開催場所、母子分離が可能な体制など、横のつながりができたからこそだと感じています。
 「地域・子育て・支援・センター」にはとても大切な要素が詰まっています。地域のことを学びながら、そこで生活する親子が楽しんで子育てできるように、時には一緒に悩んだり、喜びを分け合ったりしながら、その親子の傍にいることができるそんな関りを大切にしていきたいと思います。
 5月27日(土)10:00~13:00 明徳やちまたこども園で地域の人達の力を借りて「第13回やちまたマルシェ」を開催する予定です。是非遊びに来て下さい。



【法人事務局】

■◆■法人事務局 広報室■◆■

 3月25日(土)に学校法人千葉明徳学園評議員会・理事会が開催されました。以下のとおり報告します。

1.評議員会
評議員34名出席、監事2名参加のもと、13時より学園本館視聴覚室にて行われ、いずれの議案も承認されました。
■議事内容
第1議案 理事・評議員の選任について
第2議案 令和4年度第2次補正予算について
第3議案 2023年度事業計画について
第4議案 令和5年度当初予算について
第5議案 令和5年度長期借入金について
第6議案 2号基本金の計画変更及び各種特定引当資産の繰入、取崩しについて
第7議案 学校法人千葉明徳学園100周年記念事業について
第8議案 第二グラウンド計画地および隣接土地の買取りについて
第9議案 その他

■報告事項
1.学生・生徒・園児の募集状況について
2.第二グラウンド用地整備に関する進捗状況について
3.その他
  評議員会終了後、本校一貫生による以下の課題研究発表が行われた。
・篠原 凜乃 「千葉明徳中学校・高等学校の施設のあり方について」
・三井まひる 「給食を冷めないうちに食べてもらうには」
・戸邉 愛子 「土壌動物がもたらす作物への影響」

2.理事会
理事7名出席、監事2名参加のもと、16時から本館1階会議室にて行われ、いずれの議案も承認されました。
■議事内容
第1議案 第1議案 理事・評議員の選任について
第2議案 令和4年度第2次補正予算について
第3議案 2023年度事業計画について
第4議案 令和5年度当初予算について
第5議案 令和5年度長期借入金について
第6議案 2号基本金の計画変更及び各種特定引当資産の繰入、取崩しについて
第7議案 学校法人千葉明徳学園100周年記念事業について
第8議案 第二グラウンド計画地および隣接土地の買取りについて
第9議案 千葉明徳短期大学 ガバナンス・コードの新設、並びにIR機能設置の為の学校法人千葉明徳学園 事務組織規程の一部改定について
第10議案 令和4年度 本八幡駅保育園・浜野駅保育園における法人本部の運営に要する経費の充当及び繰入について
第11議案 千葉明徳短期大学学則変更について
第12議案 明徳浜野駅保育園、明徳やちまたこども園 園則(兼運営規程)の変更について
第13議案 その他 

■報告事項
1.1.学生・生徒・園児の募集状況について
2.第二グラウンド用地整備に関する進捗状況について
3.令和5年度辞令交付式について
4.常任理事会報告について
5.その他

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