ナンバリング

B②13

科目名

こども臨床学

実務経験のある教員による授業

 

担当形態

単独

担当教員

伊藤恵里子

ディプロマポリシーとの関連性

①・②・④

テキスト

 

開講時期

後期

単位数・

授業形態

2単位 講義

到達目標

こどもを理解し、その理解に基づいてかかわり、実践をふりかえり、更にこども理解を新たにしていく、という保育の基本を改めて確認します。その上で、自分のこどもへの理解と関わりが、こどもにとってどのような意味を持つのかを考え、多様な視点で検討する姿勢をもつことを目指します。次の3点を目標とします。

・自分のこども理解やこどもへの関わりについて、その根拠を交えて説明できる。

・他者の多様な意見を聞いて、自分のこども理解や考えを捉え直し、様々な援助の可能性を検討できる。

・保育・教育の現場における相談の基礎知識を習得し、説明できる。

授業の概要

こども理解や援助そのものに答えはなく、その場、その時によって、適切な判断には様々な可能性があります。そこで、自分のこども理解やその根拠について知り、そこに他者との話し合いやワークを通して自分以外の多様な意見や見方に耳を傾け、自分の考えの枠組みやこども観、保育観を検討し続ける姿勢を身につけていきます。また、こどもの育ちの中でのつまずきに気づき、支援につなげる理解についても学びます。

 更に、保育・教育の現場における保護者からの相談の具体例や、いわゆる教育相談の基本的な考え方、それを裏打ちする心理的枠組み・技法についての基礎知識について学びます。

授業計画

第1回 こども理解の意義・こども理解と関わりとの関係

第2回 発達からの理解・表現としての理解

第3回 こどもを理解し、かかわる基本姿勢としてのカウンセリング・マインド

第4回 こども理解の様々な手がかり・方法について考える

第5回 こども理解とかかわりをふりかえるための記録

第6回 記録からこども理解とかかわりをふりかえる

第7回 「つまずき」を捉える視点:サインへの気付き

第8回 「つまずき」を捉える視点:個と集団の関係からみるこども理解

第9回 保育・教育の現場における「教育相談」の意義

第10回 保護者からの相談内容の具体例と、教育相談の基本的な進め方

第11回 こども・保護者の心理的特性や教育上の課題を捉える為の枠組み

第12回 相談活動を支えるカウンセリング技法

第13回 園全体で検討していく体制作り~教育相談の計画・共有~

第14回 保育者同士の支え合い、他機関・地域に開かれた体制作り

第15回 保育における「臨床」とは 期末レポート作成

準備学習

・実習等の記録を見返し、話して伝えられるようにしておくこと。 ・授業で示された自己学習を行うこと。

評価方法

・話し合いやワークへの取り組みの積極性 ― 20%

・小レポート ― 30%

・期末レポート ― 50%

参考文献

津守真「子どもの世界をどう見るか 行為とその意味」 NHKブックス

大場幸夫「こどもの傍らに在ることの意味-保育臨床論考」萌文書林

特記事項

課題へのフィードバック方法

【課題などへのフィードバック方法】

レポートやワークの記録用紙は、必要に応じてコメントを記入して、必ず学生に返却する。

卒業・免許状・資格との関連

卒業

 

幼稚園教諭免許状

必修

道徳、総合的な学習の時間等の指導法及び生徒指導、教育相談等に関する科目

その他

 

保育士資格

必修

保育の対象の理解に関する科目

実務経験のある教員等による授業内容

 

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