ナンバリング

B⑥01

科目名

専門総合演習「家族理解のためのアセスメント 基本編」

担当形態

単独

担当教員

佐藤 隆司

ディプロマポリシーとの関連性

①・②・③・④

テキスト

適宜、児童相談所等の虐待防止マニュアルを配布する(予定)

開講時期

前期

単位数・授業形態

2単位・演習

到達目標

1.児童虐待発生の背景を理解し説明できる。

2.家族構造(サブシステム,境界,パワー)の注意すべき留意事項を説明できる。

3.ジェノグラムの基本記号と標準的描き方を習得できる。

授業の概要

 本授業は、直接、保育士業務に関係する「児童の人権を著しく侵害し、その心身の成長及び人格の形成に重大な影響を与える」児童虐待の理解とともに、事例を通して家族の構造的問題を把握する。

 前半はジェノグラムの基本記号と標準的書き方を理解し、後半はジェノグラムを通して家族問題の背景などを掘り下げる。

授業計画

第1回 児童虐待の基本理解Ⅰ 定義

第2回 児童虐待の基本理解Ⅱ 虐待の影響

第3回 児童虐待の防止等に関する法律の理解Ⅰ 早期発見、相談・通告

第4回 児童虐待の防止等に関する法律の理解Ⅱ 介入、相談援助

第5回 家族理解の基本Ⅰ 家族構造理論

第6回 家族理解の基本Ⅱ 家族構造理論

第7回 家族理解のためのアセスメントⅠ ジェノグラムの描き方(基本事項)

第8回 家族理解のためのアセスメントⅡ ジェノグラムの描き方(基本標記)

第9回 家族理解のためのアセスメントⅢ ジェノグラムの描き方、ジェノグラムインタビュー(基本編)

第10回 家族理解のためのアセスメントⅣ ジェノグラムの描き方、ジェノグラムインタビュー(応用編)

第11回 家族理解のためのアセスメントⅤ 世代間境界

第12回 家族理解のためのアセスメントⅥ サブシステム

第13回 家族理解のためのアセスメントⅦ パワー

第14回 家族理解のためのアセスメントⅧ 構造的メカニズムの特徴

第15回 総括

準備学習と必要時間

【予習】毎日10分以上は家族に関連する新聞,ネットニュ-スなどを読んでおくこと。
【復習】授業後は,授業中取り組んだジェノグラムを振り返り,考えられる問題・疑問を整理しておく(予習・復習計1時間以上)。

評価方法

・授業参加(授業中の発言・態度) ― 50%

・課題提出(提出期限厳守) ― 50%

参考文献

・厚生労働省雇用均等・児童家庭局『子ども虐待対応の手引き」平成25年8月改正版』厚生労働省雇用均等・児童家庭局,2013年

・M・マクゴールドリック+R・ガーソン+S・シェレンバーガー著/石川元+佐野祐華+劉イーリン訳『ジェノグラム(家系図)の臨床』ミネルヴァ書房、2009年

・早樫一男「対人援助職のためのジェノグラム入門 家族援助と相談援助に役立つツールの活かし方」中央法規、2016年

・団 士郎「DAN教授の家族のこころゼミ」佼成出版、2017年

特記事項

課題へのフィードバック方法

【留意事項】

・一部、画像、DVDなどを題材にディスカッションするため積極的発言を期待する。

・フィールドワークの交通費などは自己負担。

・私語、飲食、化粧、途中退室、電子機器使用(録画・録音等)等は禁止。

【課題等へのフィードバック方法】

・適宜,授業中に課題などの内容に関してコメントする。

卒業・免許状・資格との関連

卒業

必須

幼稚園教諭免許状

   

その他

 

保育士資格

   

実務経験のある教員等による授業内容

児童相談所(区域担当・虐待防止調整担当・里親担当児童福祉司)、児童養護施設、児童自立支援施設等の実務経験を活かして現場の実情と課題等に触れ、より実践的な授業を展開する。

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