「保育創造学科」の「創造」には、子どもの発達や育ちは誰一人として同じではなく、その発達を促す営みとしての保育は、時代の変化や様々な環境、多様な子どもたちとの関係性の中でうまれる個々に唯一無二の創造的な営みであるとの意味が込められています。
そこで、本学では上記「教育の目的」を達成するための教育課程を編成し、以下の力を身に付けたと認められる者に学位を授与するものとして、ディプロマポリシーを定めています。
1.他者を理解することに努め、人と信頼関係を築いていくための力を身に付けている。
2.専門的知識と技術を身に着け、自らの学びを言語化し、探求し続けることができる。
3.他者を受容し、その主体性を認め、他者の成長に関わるものとして、共に社会を創造していくことができる。
現実の子どもとのかかわりは、一定の理論や知識・技術を背景に持ちながら、あるねらいをもって展開することになります。
その際、子どもとのかかわりは、個々の子どもとの唯一無二のかかわりであり、かかわりのあり方がその子の育ちに影響を与えることになります。
したがって、保育を学ぶ者は、専門的な知識の習得に努めながらも、身体を通して保育の実践に触れ、子どもののかかわり方を問い続ける体験を重ねることが不可欠です。
また、子どもとのかかわり方を問うことは、自らのあり様を問うことであり、自らのあり様を問う学びになります。
本学は、「体験から学ぶ」ことを教育課程の基本的な考え方とし、学生たちにディプロマポリシーを達成させるべく、教育課程を次のような考え方(カリキュラムポリシー)に基づいて編成しています。
ナンバリング | 科目名 |
教養基礎科目 ①基礎科目系 | |
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A①01 | 日本国憲法 |
A①02 | メディア・コミュニケーション |
A①03 | オーラル・コミュニケーション I (英語 ) |
A①03 | オーラル・コミュニケーションⅠ(韓国語) |
A①04 | 体育(理論) |
A①05 | 体育(実技) |
教養基礎科目 ②教養総合科目系 | |
A②01 | 教養基礎演習(初年次教育) |
A②03 | 教養総合演習 |
A②04 | キャリアデザインⅠ |
専門科目 ①教育・保育/理論系 | |
B①01 | 教育原論(教育に関する社会的・制度的事項を含む) |
B①02 | 保育原論 |
B①03 | 発達心理学(講義) |
B①06 | 発達心理学(演習) |
B①07 | こども家庭支援の心理学 |
B①08 | カリキュラム論 |
B①04 | 乳児保育Ⅰ |
B①09 | 乳児保育Ⅱ |
B①10 | 特別支援保育Ⅰ |
B①05 | こどもの保健(講義) |
専門科目 ②教育・保育/実践系 | |
B②01 | こどもと環境 |
B②02 | こどもと言葉 |
B②07 | こどもと表現 |
B②03 | 保育内容演習(言葉と表現) |
B②04 | 保育内容演習(健康と人間関係) |
B②05 | 保育内容演習(環境) |
B②06 | 保育者論Ⅰ |
専門科目 ③教育・保育/実習系 | |
B③01 | 教育実習(実習指導) |
B③02 | 教育実習(幼稚園Ⅰ) |
B③03 | 保育実習指導Ⅰ |
B③04 | 保育実習Ⅰ(保育所) |
B③05 | 保育実習Ⅰ(施設) |
専門科目 ④表現技術系 | |
B④01 | あそび基礎演習Ⅰ |
B④03 | あそび基礎演習Ⅱ |
B④04 | こどもと文化 |
B④02 | 音楽表現演習Ⅰ |
B④05 | 音楽表現演習Ⅱ |
専門科目 ⑤福祉系 | |
B⑤01 | 社会福祉 |
B⑤02 | こども家庭福祉 |
B⑤03 | 社会的養護Ⅰ |
試験等、学修の評価は、100点を満点とし、90点以上をS,90点未満80点以上をA、80点未満70点以上をB、70点未満60点以上をC、60点未満をDとし、C以上が合格となります。(学則第28条)
学修の状況や成果を表すことで、各自が責任をもって履修し、学修意欲を高めると共に、適切な学修指導を行うことを目的とした制度で、履修科目の成績を数値に置き換え(GP)、平均したものです。表彰や奨学金対象者等の参考資料としても用います。GPAによって、卒業や進級ができないということはありません。
SやAが多ければ、GPAは大きく(良く)なり、CやDが多ければ小さく(悪く)なります。履修した科目は放棄せず、また「合格すればよい」のではなく、意欲的に学修し、良い成績を目指しましょう。
GPAには以下の2種類があります。それぞれの特徴に応じて、学修状況把握の参考にしてください。
学期GPA:当該学期において履修した教科の成績と単位数を用いたGPA
学期GPA =(当該学期の各教科GP × 当該教科単位数)の合計/当該学期の履修単位数
通算GPA:全在学期間において履修した教科の成績と単位数を用いたGPA
通算GPA ={(各学期の各教科GP × 当該教科単位数)の合計}の総和/総履修単位数
単位修得の可否、成績及びGPAについては、本人、保護者(連帯保証人)の双方に通知します。(教務規程第28条第1項)
また、出席状況その他の学修状況についても、必要に応じて、保護者宛に通知します。特別な事情により、保護者に成績等の通知をしないことを希望する者は、事務室で所定の願い書を提出してください。
なお、通知された成績について疑義を申し出る場合、事務室にて書面による所定の手続きを通知後7日間以内に行ってください。(教務規程第28条第2項、成績評価疑義申立てに関する内規)
Q1:履修を取り消すことはできますか?
A1:当該年度の履修登録完了後、後期から開始する科目のみ、前期の単位修得状況等により、後期の履修登録を取り消すことができます。
また、学事日程に記載された履修修正期間に手続することにより、履修登録を取り下げることができます。この場合、履修しなかったことになりGPAの数値には影響しません。
Q2:履修を放棄した科目の成績はどうなりますか?
A2:授業を欠席し続けたり、試験を受けずに履修を放棄したりした科目は、不合格となり、成績はD(履修単位未修得:GP=0)となります。履修登録をしたら、責任をもって最後まで履修しましょう。
Q3:不合格(D)となった科目を再履修した場合のGPAはどうなりますか?
A3:一度不合格になった授業科目は、再度履修することが出来ます。これを「再履修」と言います。通算GPAには、再履修の成績のみを対象とし、以前に不合格になった同一科目の成績は除いて算出します。これは、本学では学生の成績挽回への努力を奨励したいと考えるからです。
ただし、不合格が不正行為によるものであった場合には、これを適用しません。